世界で起こる地震の1割が日本で起っているといわれています。被害を最小限に抑え、住み続けられる住宅とご家族の安全を願うあなたへのご提案です。
耐震性能について
全国各地で大きな地震を幾度となく受けている中で、住むための安全性を第一に許容応力度計算によって耐震等級3をご提案することは、住む人の生命や財産を守る家をつくる私たち工務店にできる方法です。
地震を止めることはできませんが、被害を最小限にとどめることはできるのです。
耐震等級3であれば、車の事故がない方の保険料が少なくなっていくのと同じように、地震保険も耐震性能が高い住宅は安全性が認められ、保険料が割引になります。地震保険は5年ごとに更新されるため、ランニングコストも抑えられることもメリットの一つです。
日々起こる地震に対してご家族の安全と安心をお届けするために
楽建舎では、許容応力度計算による耐震等級3の耐震住宅を建築しています。
許容応力度計算による耐震等級3
耐震性能は三つのランクに分けられます。
耐震等級1
建築基準法(法律)と同程度の建物。一般的な耐震レベル。
耐震等級2
等級1で想定する地震の1.25倍に耐えられる、耐震レベル。
長期優良住宅においては、こちらの耐震等級2以上を求められています。
耐震等級3
等級1で想定する地震の1.5倍に耐えられる。消防署・警察署等の耐震レベル。
楽建舎では、許容応力度計算によって、全棟、耐震等級3を取得しています。
構造の検討項目の違いは以下のようになります。
許容応力度計算は、1棟の構造計算書が、柱・梁の樹種やサイズ等考慮しおよそ200ページに及びます。長期優良住宅の申請に関しては耐震性能の計算根拠として添付するようになっていますが、建築基準法は、計算根拠は添付の義務がありません。(以下参照)計算根拠と耐震性能は、建築士に確認する必要があります。
構造計算書の提出が省略できる4号建築物
2階建て以下の木造戸建て住宅は「4号建築物」と呼ばれ、建築確認申請時に構造計算書の提出が義務づけられておらず、審査が簡略化されています。公的に構造計算を審査されていない事実は、建築業界では当たり前になっており、一般消費者の人々にはほとんど知られていないのも事実です。
構造計算書の提出が不要になる条件
建築基準法第六条には、次の条件にあてはまる場合、確認申請のには不要であるとされています。つまり、一般の木造住宅は構造計算書の提出が不要な範囲に収まる事になります。
木造建築物で、3階以上の階数を有し、または延べ面積が500㎡、高さ13mもしくは軒の高さ9mを超えるもの。
木造以外の建築物で2階以上の階数を有し、または延べ面積が200㎡を超えるもの。
また木造2階建て住宅等における耐震性等の構造耐力については、以下のいずれかに適合することを求めています。
イ 当該建築物の安全上必要な構造方法に関して政令で定める技術的基準に適合すること。
ロ 前三号に定める基準のいずれかに適合すること。(=構造計算を行うこと)
つまり木造2階建て住宅は上記「イ」を採用すれば、構造計算書が提出され無くても建築確認申請が通る事になります。
さらに木造4号建築は、建築士が設計をすると、壁量計算書や構造関係の図面を、確認申請時に添付しなくてもよいとされています。これを「4号特例」といいます。
構造計算書の提出が義務づけられていないだけで無く、耐震等級や構造耐力に関わる仕様規定を満たしているかは設計士の裁量による事項になってしまっているのが現状です。
2016年4月の熊本地震でのデータからわかったこと
2016年4月14日と16日に最大震度7を観測し、全壊8600棟以上など、住宅への被害は20万棟以上に及びました。その後、調査により以下のようなことが分かりました。
くまもと型住宅生産者連合会のホームページにある耐震等級3のススメにもありますように耐震等級別の損傷比率を見ても耐震等級3の安全性は格段に高まるとあります。
今後起こりえる地震に対しての備え
地震調査研究推進本部のホームページ上に、「今後30年間に震度6弱以上の揺れに見舞われる確率」という内容で発表されています。世界の地震の10%が日本で起こっているといわれております。これからの起こりえるかもしれない地震に対しての備えが必要です。
地盤調査の実施
スウェーデン式サウンディング試験による地盤調査の実施をしております。
地盤調査は、調査方法は違えど、地震大国である日本では、必須の調査です。
一般の2階建て住宅は20KN/㎡の地耐力を目安に試験結果による数値によって地盤改良工事を行います。
基礎の形式
基礎の形式はベタ基礎の形式を採用しています。
基礎幅は150mm・床下の基礎の有効高さは維持管理・点検がしやすいように350mmとしています。
構造体
テックワン工法による集成材の柱と梁を使用した工法です。
外壁の耐力壁は国土交通省認定の面材を使用
外壁側の体力面材は、せん断剛性の高いノボパンを使用しています。
斜めの筋交いを外壁面に施工しないので接合部などへ力が集中するのに対し、novopan STP Ⅱは面全体に力が分散します。
さらに断熱材の施工も複雑にならず安定した温熱性能が得られやすくなります。
屋根材別による構造計算
屋根材によって建物の重量が変わってきます。ガルバリウム鋼板、瓦、コロニアルそしてその屋根に搭載する太陽光パネルなどそれぞれの重量は様々です。
構造計算では、それぞれの重量を加味して計算がされます。
例えば、屋根材が瓦だったとしても頭が重いから不利になることはありません。きちんとした重量で構造計算されていれば問題は無いのです。
シンプルな構造
日本の住宅建築にもグリッドの基本となる「間(けん)」があります。
1間・6尺といったセンチでいうと182cmになります。
この間をシンプルにすることこそが、荷重の伝達をわかりやすくし、建築費用を抑えることになります。
例えばベニヤの寸法は91cm*182cmです。これをいかに有効に使用することができるかが建築費用を抑える方法となるわけです。
複雑な形状は構造も難しくなり費用もかかりやすくなるということです。
耐震性能のまとめ
ここまで楽建舎の耐震に関する理由や考え方、建築方法を記載させていただきました。
これまでにあった大きな地震を教訓にできる限り被害を最小限にとどめるために今できる最大限の耐震仕様で住宅建築していただき、ご家族の安全と安心を同時にご提案させていただきます。
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