土間のある家 屋根工事
今回はI-houseの屋根工事についてお伝えいたします。
屋根工事が行われる段階は建て方工事での上棟後、引き続き行われることが多くなりました。
先に屋根工事を行うと、建物内部工事が天候に左右されにくくなり工事を進めやすくなります。
この写真は防水の下地シートを施工したものです。
屋根は上棟後、下地合板を張り、その上に厚さ1mmの改質アスファルトルーフィングというシートを張っていきます。
屋根の仕上材の隙間から流れ込んだ雨水をこのシートで防ぎ、雨樋まで運ぶ役割をしています。
また、このシートは防水性能に優れたアスファルトが主で出来ていますが、そのアスファルトは高温に対しては柔らかくなる性質をもっています。太陽の熱によって高温となる屋根に使用するにはこの性質は弱点となりますがそれを改良したのが田島応用化工(株)製作の「改質アスファルトルーフィング」です。
強度があり、高温や低温にも強いこの優れたシートの商品名は「PカラーEXプラス」
アスファルトルーフィングシートの上に仕上材のガルバリウム鋼板金属屋根を施工。
ガルバリウムは耐候性と耐久性に優れており、瓦屋やスレート葺きの屋根に比べて遥かに軽量のため地震時に建物ものへの負担もとても軽くなります。
屋根の一番高いところを棟と言いますが、I-houseの地面から棟の高さは8.2mほど。
写真の棟のところでは職人さんが棟換気材の取付作業を行っています。
棟換気材は小屋裏などに溜まる熱などを外へ吐き出すためのものです。
これは足場の上からの撮影です。赤い矢印がちょうど棟の位置です。
足場からでもよく見渡せますが、棟からの眺めはもっと良さそうですね。
しかし、屋根の上は滑るので非常に危険です。
慣れている職人さんも雨あがりには本当に滑りやすいので足元にはとても気を使われています。
200年住宅として長期優良住宅の認定を受けているI-houseは建築後の計画的な維持管理が必要になります。下地材には良質の改質アスファルトルーフィングと耐久性に優れたガルバリウム鋼板屋根を併用することで耐用期間が長くなり、メンテナンスにかかる負担を軽減することが出来ます。
以上住みよい暮らしへの一工夫がされた屋根工事でした。
次回はパナソニック製の太陽光パネルの設置工事の様子をお伝えします。
2012年完工物件です。
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