太陽光だけじゃない!エコ住宅の「創エネ」の例を紹介
近年、エコ住宅の建設において、エネルギー消費量を少なくする省エネだけでなく、エネルギーを自ら生み出す創エネの必要性が高まっています。最近注目されているZEH(ゼロエネルギー住宅)では、創エネ設備の導入は必須です。今回は、エコ住宅における「創エネ」の例をいくつかご紹介したいと思います。
◯最も一般的な 太陽光発電
屋根などに太陽光パネルを設置し、太陽光が当たることによって発電します。この電気を家庭で使用できる電気にパワーコンディショナを使って変換します。二酸化炭素や有害物質を排出しない、非常にクリーンな方法です。太陽光発電で、家庭の消費電力をまかなうことが可能で、さらに余った電気は、電力会社に売ることもできます。
◯風力発電
風力発電は太陽光発電システムを導入するよりも初期費用を比較的抑えることができます。その名の通り、風の力を利用して発電します。風力発電の発電量は設置場所の年間平均風速に応じて決まります。年間平均風速6m/sがあれば、太陽光パネル1枚分の発電効果が得られると言われています。しかし、年間平均風速6m/sの地域はほとんどないので、風力発電のみで電力を得るのはハードルが高いのが現状です。
◯エネファーム
エネファームは、家庭用燃料電池コージェネレーションシステムのことです。燃料電池とは、水素と酸素を化学反応させることで電気を生み出す電池です。水素と酸素を反応させれば水がうまれます。この時に発生するエネルギーを電気として取り出すというメカニズムです。化学エネルギーを直接電気エネルギーに変えるため、環境汚染物質が出ないことや、騒音や振動が少ないことがメリットです。また、水素と酸素が反応する際に発生する熱エネルギーでお湯をつくり、給湯や温水式床暖房に利用することも可能です。
◯エコウィル
エコウィルは、ガスでエンジンを動かすことで自宅で発電するものです。発電の際の熱エネルギーを利用してお湯をつくり、給湯や温水式床暖房や浴室乾燥機などと接続することもできる、家庭用ガスコージェネレーションシステムです。電気をつくり、その排熱で温水をつくるので、エネルギーの無駄を減らすことができるのが特徴です。エネファームとともに、給湯や床暖房を多く使用する家庭にメリットが大きいといえるでしょう。
-まとめ-
いかがでしたか?自家発電には複数の方法がありますが、発電効率や導入コストはそれぞれ異なります。複数の発電方法を組み合わせるという手段も可能です。家を建てるにあたって、創エネシステム導入を検討されている方は、太陽光発電以外の選択肢もあるということを知っておいてください。